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「赤い指」 東野圭吾



久しぶりに本を読了した。
やっぱり読書は良いです。

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(内容)
直木賞受賞後第一作。
構想6年の後に書きあげられた書き下ろし長編小説、
身内の起こした殺人事件に直面した家族の、
醜く、愚かな嘘に練馬署の名刑事、
加賀恭一郎が立ち向かう。
ひとつの事件を中心に描き出されるさまざまな親子像。
東野圭吾にしか書き得ない、「家族」の物語。
『放課後』でのデビューから数えてちょうど
60冊目にあたる記念碑的作品。「Amazon引用」

(感想)
東野圭吾さんの本は書庫にないのも
何冊か読了していて久しぶりに読んだ。

加賀刑事のシリーズ本。
始めてだけどなかなか魅力的な人物だった。

解説で長編と書かれているけれど、長編?
推理小説だけど、認知症、老人介護、家族のありかたの
人間ドラマも含まれていた。
東野さんのこの人間ドラマが好きなんだと思う。

ここからネタバレ。








まーなんという父親!
読んでいて唖然としました。嫌な事に直面すると逃げる。
妻に自分の思っている事が言えない。
家に帰っても楽しくないから浮気する。
読んでいてかなりストレスが溜まった。

母親にもビックリ!
自分の事しか全く考えないし、夫が何も言わないと、
ついついこうなってしまうのかな・・・
いや、人のせいにしては駄目ですね。
なんでも自分ですね。
子育てもなんという子育て。
まぁ私も人の事言えない所もあるだろうけれど・・・

愛のない家族。
夫婦それぞれ別々の方向をむいているし。

そして殺人犯の息子。
いじめられたのは可哀想だけど、
ワガママでしたい放題。両親のせいにする。
でもこれはやっぱり家庭環境と親の育て方に
問題があったと思う。
父親は子育てを殆どせず子供と混じり合わないし
母親も子供を過保護に育て子供のいいなり。
いつも子供の顔色を伺って接している。
これじゃ仕方ないな。と思った。
加賀刑事が首根っこつかんで引きずり下ろして来る所スッキリした。
こういう事は親がすべき事なのに。

かなりストレスを感じながら読んだけれど、
ラストに近づくにつれて今度は逆に心があたたかくなった。

おばぁちゃん(父親の母)ホント辛かったと思う。
愛のない家族の中で行き場がなく自分の世界に
入ってしまったのかな。
ボケた振りをした方が家族も自分も楽になると思ったのかな。

自分の息子から殺人犯にされそうになる。
夫婦でおばぁちゃんを犯人にしたて上げようと
話てるのをだまって聞いてるだけなんて。
それでも最後まで息子を信じて。
大切な名札がついた杖をついて出て行く時辛かっただろうな。
悲しかっただろうな。と思うと胸が痛くなった(涙)

名札の所で思わず涙涙。

子供は親にプレゼントしたくて名札を作る。
親は嬉しくてずっとプレゼントを大事に持ってる。
親子の日常が愛ある生活だから、
こういう気持ちにもなり絆も生まれる。

そんな絆は何よりも強いと思う。
おばぁちゃんの愛が父親を止めさせた。
思い出して良かった。

でもおばぁちゃん、ボケてなかったなら
孫が女の子を殺そうとした時、止めることは
出来なかったのかな。と思えてならない。
気づかなかったのなら仕方無いけれど。

そう考えると、おばぁちゃんは認知症のまま
終わった方が良かったように思ったりもしてみたり。

でもそうなると、事件は解決しないですね。

あー分からなくなってきました。

最後まで言葉を話さなかったのは良かったけれど。
それと、おばぁちゃんの娘さんがいてくれて良かった。

加賀刑事の親子のあり方に心温かくなった。
こういう形もあるんですね。

息子はこの先いったいどうなったのか。
人のせいにせず、ちゃんと自分が悪い事をした。
と思えるようになったのか。
母親の自分勝手な性格、子供への接し方。
どうなったのかを知りたい。
このまま変わらないなんて許せない。
女の子の命が浮かばれません。
それでなくても許せないのに。

東野さんの本はタイトルが大事な場面で出て来る。
読んでいて、こういう事だったのね!と思う。
今回もそうでした。

東野圭吾さんの本また読もう♪