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秘密 東野圭吾

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妻と小学生の娘が事故に。妻の葬儀の夜、
意識を取戻した娘の体に宿っていたのは死んだ筈の妻だった……
切なさ溢れる長篇ミステリー(アマゾン引用)


(感想)

昔読んだダニエル・キイスの「24人のビリーミシガン」を思い出した。
もしかして多重人格になったのかな?と。
本作は違うとすぐ分かったけれど。


東野さんの作品は「白夜行」「幻夜」と読み「秘密」を読了した。
どの作品も題名の本当の意味を知った時に、
なるほど~~~と感心させられた。
今回は特にそうだった。もしかして?とは思っていたけれど
やっぱりそうだったのか。と分かった時、切なさが込み上げてきた。

3作読んできて、「白夜行」は主人公二人の視点で書かれていないし、
幻夜」は主人公の視点ばかりで書かれていて、女側からはまったくない。
本作もそう。妻の直子からの視点が無い。
その結果、読了後、こうなのか?いや本当の所はあ~なのか?と考えさせられるのが
いいような悪いような・・・
読む人によって解釈が全然違うだろうな。
すっきり感が全然無いのも疲れてきたかも。
でも又図書館に置いてあった「さまよう刃」を借りてきてしまったので
嵌ってしまっているんだろうな。


ここからネタばれ。














平助の立場から考えたら、救いようが無い悲し過ぎる話。
特に秘密を知ってからは救いようが無い。辛すぎる。
山下公園で、あの悲しいけれどスッキリした終わり方で
良かったんじゃないかと。

読んでる途中は、直子の心理が分からなくてイライラした。
でも最後の指輪の所、本当の秘密が分かった時に
直子はずっと平助の事が大好きで、平助が苦しんでいるのも分かっていて、
辛くて悲しい思いをしながらも二人にとって一番何が幸せかを考え直子を消し、
生きて行く事を決めたんだろうな。その後もずっと辛かったに違いない。
そう分かったとたん、イライラが切なさに変わった。
山下公園で最後「お父さん」を「平ちゃん」と呼んだのが悲し過ぎる。

直子が結婚した事も色々考えた。
結婚しなくて良かったんじゃないかとも思った。
でも平助はきっと子供が幸せになってから自分も幸せになろうと考えると思う。
平助だけの事を考えるなら結婚したのは良かったんだろう。
でも、もし藻奈美の心が帰って来た時、好きでもない相手と家庭を持たなければ
ならないと思うと、藻奈美にとっては良くない。藻奈美も好きになってくれると良いけれど。
幸せな家庭だな。お母さん有難うと思ってもらえるのなら良いけれど。

秘密が分かって最初は発狂した平助も直子の気持ちは十分伝わっただろう。
お互い愛があるのに、一緒にはなれない悲しい気持ちを抱きつつも、
平助も頑張って先に進んで幸せになってもらいたい。
きっとまだ50代半ば位なはず。まだまだ時間は残っているしね。
平助が幸せになってくれる事で直子もきっと幸せになれると思うから。

あ~それにしても、悲しくて切な過ぎる話です。。。
映画「バタフライエフェクト」を思い出した。