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白夜行 東野圭吾

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前作「秘密」で、温かくて切ない物語を紡いだ東野圭吾が、
今回は読む者の心を冷え冷えと切なくさせる。 
1973年に起こった質屋殺しがプロローグ。
最後に被害者と会った女がガス中毒死して、事件は迷宮入りする。
物語の主人公は、質屋の息子と女の娘だ。
当時小学生だった二人が成長し、社会で“活躍”するようになるまでを、世相とともに描ききる。
2人の人生は順風満帆ではなく、次々忌まわしい事件が降りかかる……。
当然ミステリーだから謎が隠されているわけだが、真相は途中で暗示されてしまう。
しかし謎の存在などどうでもよくなるほどのスケールの大きさが読後に残る。(アマゾン引用)



(感想)
本書、読後、かなり後をひく話だった。
3日間は、気持ちがどよ~んとしていた。
別にホラー物を見たり読んだりしていないのに、途中から読むのが怖くなった。

初めて読む東野圭吾の作品。

ドラマの1話だけ見た事あるけれど、本の最後がドラマの最初。
ドラマ見なければ良かった・・・
でもまあ犯人が分かった上で読む事が出来たので、より深くは読めたかもしれない・・・

主人公2人の気持ちや行動は、周りの人達の言葉で書かれているからハッキリしない。
読者の思い描き方によってさまざまな白夜行の感じ方があると思う。


ドラマ「白夜行」の感想 → http://blogs.yahoo.co.jp/natu_mikan_7/30355746.html


以後ネタバレ










亮司の雪穂の為ならなんでもやってのけた行動や雪穂の言葉の
「あたしの上には太陽なんかなかった。いつも夜。でも暗くはなかった。
太陽に代わるものがあったから。太陽ほど明るくはないけれど、あたしには十分だった。」
という言葉から、太陽は亮司の事で愛のある話だったら良いな思う。
二人だけの愛だとしてもまったく無いより救われると思うから。
二人の心温まる場所が図書館だけだったなんて・・・
最後雪穂が「知らない人です」と言って振り返りもせず去った所は胸が痛すぎる。
でもそれは亮司の気持ちを考えての行動だったと思いたい。

そう思わなければ亮司が雪穂の為にとった様々な行動は
いったい何の為にあったのだろう?と思うから。

でも例えそう解釈したとしても雪穂はいったい亮司に何をしてあげたのだろう?
いったい雪穂は何がしたかったのだろう?
雪穂は男を頼りにしなくても大丈夫な位収入があるのに、何故金持ちと結婚したがったんだろう?
と分からない所が沢山ある。

特に気にかかるのが雪穂が言った「私には捨てる物が何も無い」という言葉。
亮司の事は?と思った。もし亮司を都合良く利用しているだけなら、
亮司の父親殺しも偶然亮司がその場に居合わせてしまったのではなく
雪穂が上手く亮司をおびき寄せたか、二人で考えてやった事なんじゃないのか。
図書館も亮司と仲良くなる為の手段。

もし雪穂がそういう人間なら亮司は救われない。

でも亮司の方もただ雪穂に対して償いだけの気持ちの行動だったとしたら
亮司の「昼を歩きたかった」という言葉は重過ぎる。

もしそういう話だったのなら二人の人生はより一層、凄く冷えた救いようのない話になってしまう。
それは読んでいる私には辛すぎる(特に最後なんてやりきれない気持ちになる)ので、
そうは思いたくないので愛がある話と思いたいのかな。
でも↑に書いた疑問もあるので、そっちかなと思ってみたり
ずっと堂々巡りになってしまっている。

どっちにしろ残りのページが少なくなるにつれ、もうどうにもならないんだな。。。と思いながら
読み進めていくのが辛かった。二人を少しでも救ってあげて欲しかった。

最後はあっけなく終わった。でもその終わり方は凄く衝撃的だった。
そんな・・・・と思っただけで後は頭が真っ白になった。